はじめに
ポケモンカードゲームには数多くの「リザードン」が存在しますが、その中でも希少性と人気の高さから非常に高額な値段で取引されるカードが存在します。
今回は、日本語版限定で、特に高額なリザードンカードTOP10をランキング形式でご紹介します。
各カードの相場価格や収録パック、発売日、イラストレーター情報、そしてカードの特徴やコレクション価値について詳しく解説します。

高額ランキングTOP10
【1位】かいりきリザードン(第1弾拡張パック)

収録パック:「ポケットモンスターカードゲーム 第1弾拡張パック」
発売日:1996年10月20日
イラストレーター名:有田満弘(Mitsuhiro Arita)
代表的なポケカ:『サカキの計画』『ゲンガー&ミミッキュGX』
初代拡張パックに封入されたカードで「かいりきリザードン」と通称されるのは、カードの図鑑データ欄に本来の「かえんポケモン」ではなく誤ってカイリキーのデータ(かいりきポケモン、全長1.5m、体重70.5kg)が印刷されたエラーカードであるためです。
この誤植は初版のみで後に修正されたため、初版リザードン(マーク無し)は極めて流通枚数が少なく希少です。当時は単なる珍しいエラーカード扱いでしたが、近年コレクター需要が急騰し2020年頃には買取相場200万円超、2023年には400万円超に達するなどポケカ高騰の象徴となりました。
有田満弘氏による迫力あるイラストも相まって、ポケモンカード史上屈指のコレクション価値を誇る一枚です。
【2位】リザードン☆ δ種(さいはての攻防)

2025年10月8日時点 (現在のメルカリ相場) |
約170万円 ※状態次第で価格は異なる |
収録パック: 「ポケモンカードゲームPCG 拡張パック さいはての攻防」
発売日: 2006年6月29日
イラストレーター名:福田正和(Masakazu Fukuda)
代表的なポケカ:『グズマ』『鍛冶屋』
リザードンの色違いを描いたポケモン☆(スター)カードです。タイプはδ-デルタ種として「悪・鋼」複合タイプに設定されており、通常とは異なるタイプのリザードンという点でもコレクター心をくすぐります。1ボックスに1~2枚程度しか出ない☆カードの中でも特に人気が高く、当時から入手難易度は最高クラスでした。福田正和氏のイラストは空中で黒リザードンが豪快に炎を吐くダイナミックな構図で、カードの存在感は抜群です。
初版(1ED)には「1st Edition」マークが付き、エラー修正前テキストとの違いもありコレクター間でより高値が付きます。
金星マークと黒いリザードンという唯一無二の組み合わせが生み出す圧倒的な希少価値により、長年にわたり高額カードの座を守り続けています。
【3位】リザードン クリスタルタイプ(神秘なる山)

収録パック:「ポケモンカード★e 第5弾拡張パック 神秘なる山」
発売日:2002年10月4日
イラストレーター名:斉藤コーキ(Kouki Saitou)
代表的なポケカ:『ピカチュウ』『リザードンEX』
「神秘なる山」に収録されたリザードンの☆(スター)カードで、ポケボディー「クリスタルタイプ」を持つことで知られます。クリスタルタイプとは、このカードに特定の基本エネルギーを付けた番のみポケモンのタイプがそのエネルギータイプに変化するという珍しい能力です。
HP110の無色タイプリザードンで、ゲーム上でも独特な戦略性がありました。希少価値の面でも、eカードシリーズ後期のシークレット扱い(全88種中089/088)で1stエディション版は特に入手困難です。
斉藤コーキ氏が描く美麗なイラストには、クリスタルの名にふさわしい透明感と迫力があり、コレクター間で非常に高い評価を受けています。
【4位】リザードンVMAX HR(シールド戦プロモ)

配布形態::「リザードンHR争奪戦」優勝賞品または応募抽選600名
キャンペーン実施期間:2020年夏
イラストレーター名:aky CG Works
代表的なポケカ:『V』『ex』のRR
『ポケモンカードゲーム ソード&シールド』における超高額プロモの代表格です。リザードンVMAXのハイパーレア(HR)仕様カードで、通常はパックから入手できず、「リザードンHR争奪戦」という限定大会・キャンペーンの景品として配布されました。
当選者は600名と極めて少なく、プロモ配布カードとしての希少性は抜群です。キョダイマックスしたリザードンが虹色に輝く迫力満点のデザインで、カードの存在感も特別。配布当初から高額でしたが年々価値が上昇しています。
限定的な入手経路とリザードン人気が相まって、今後もトップクラスの価格を維持すると予想される伝説的プロモカードです。
【5位】ひかるリザードン(闇、そして光へ…)

2025年10月8日時点 (現在のメルカリ相場) |
約70万円 ※状態次第で価格は異なる |
収録パック: 「ポケモンカード★neo 第4弾 闇、そして光へ…」
発売日: 2001年4月20日
イラストレーター名:吉田宏信(Hironobu Yoshida)
代表的なポケカ:『ひかるミュウツー』『ひかるミュウ』
黒いリザードンをカード化した、伝説的な一枚です。名称の「ひかる」は当時の色違いポケモンカードのシリーズ名で、デッキに1枚しか入れられないという特別なルールと★★★という希少レアリティを持っています。
背景に夕焼けを思わせる淡いオレンジを配し、黒いリザードンが後ろ姿で悠然と舞う吉田宏信氏のイラストは印象的で、コレクターの心を掴みました。封入率も極めて低く、当時から入手困難でしたが、近年は美品の市場流通がさらに減少しています。傷ありでも数十万円で取引されるほどの人気です。
発売から20年以上経た今でも色褪せない存在感を放つ、ポケカ史上屈指の名カードと言えるでしょう。
【6位】リザードンEX(アートコレクション)

2025年10月8日時点 (現在のメルカリ相場) |
約50万円 ※状態次第で価格は異なる |
収録:「ポケモンカードゲーム アートコレクション」同梱プロモカード
発売日:2016年9月16日
イラストレーター名:有賀ヒトシ(Hitoshi Ariga)
代表的なポケカ:『レッド&グリーン』『ピカチュウ(CHR)』
ポケモンカード20周年を記念して刊行された豪華画集「アートコレクション」付録のスペシャルキラカードです。通常のパック産カードとは異なり、本書籍でしか入手できない限定プロモとなっています。イラストは有賀ヒトシ氏による描き下ろしで、岩場を背にフシギバナのツルに巻き取られながら戦うリザードンという迫力のシーンが描かれています。
リザードンEXのカードとしては異色の構図で、他のカードにフシギバナがいる点でも珍しい存在です。配布数自体は書籍の販売部数に準じますが、プロモカードの性質上、市場では美品が少なく希少です。発売当初は1冊定価3,000円ほどの書籍でしたが、付録カードの高騰により現在は単カードで数十万円の値が付きます。
2016年の発売以降、リザードンEXの中でも随一と言われるアート性とコレクション価値から価格は上昇の一途をたどり、20周年記念を象徴する高額カードとなりました。
【7位】MリザードンEX SR(20th Anniversary)

2025年10月8日時点 (現在のメルカリ相場) |
約40万円 ※状態次第で価格は異なる |
収録パック: 「ポケットモンスターカードゲーム 拡張パック 20th Anniversary」
発売日:2016年9月16日
イラストレーター名:5ban Graphics
代表的なポケカ:『メガルカリオex(MUR)』『レシラムex(BWR)』
ポケモンカードゲーム20周年を記念して発売された拡張パックCP6に封入されたメガリザードンEXのシークレットレア(SR)です。CP6は初代ポケモンカードの復刻を中心とした記念セットでしたが、その中でメガリザードンEXは新規描き下ろしカードとして登場しました。
本カードはY版メガリザードンEXで、金色の縁取りと重厚な質感を持つフルアート仕様となっています。当時の入手難易度は非常に高く、1BOXで引けるかどうかというレベルでした。買取価格は約40万円と、他の同セット収録カードと比べても突出しています。
イラストは5ban Graphicsによるもので、炎をまとったメガリザードンYの迫力が余すところなく表現されています。20周年という節目を飾る象徴的なカードであり、過去の思い出と現代のカードデザイン技術が融合した価値から、コレクター垂涎の一枚となっています。
【8位】リザードン UR(プラズマゲイル)

2025年8月5日時点 (現在のメルカリ相場) |
約37万円 ※状態次第で価格は異なる |
収録パック: 「ポケモンカードゲームBW 拡張パック プラズマゲイル」(BW7)
発売日: 2012年9月14日
イラストレーター名:ヨシダアヤカ(Ayaka Yoshida)
代表的なポケカ:『ハイパーボール』『スクランブルスイッチ』
BW時代に登場したUR仕様のリザードンです。カード全体が金色の枠と光沢加工で彩られ、黒い体色のリザードンが描かれた姿はまさに「漆黒のリザードン」と呼ぶに相応しい迫力。プラズマ団を象徴する青い紋章もカード上にあしらわれ、他のリザードンカードにはないクールなデザインが特徴です。
非常に低い封入率で、当時から市場流通が少ないレアカードでしたが、昨今のポケカ高騰で再評価されました。2025年現在、買取価格はおおむね37万円前後と報告されており、未使用級であれば40万円以上も期待できます。
漆黒のリザードンと豪華な装飾が魅力で、BW時代を代表する高額カードとなっています。
【9位】リザードン(トリプルゲットキャンペーン)

2025年10月8日時点 (現在のメルカリ相場) |
約30万円 ※状態次第で価格は異なる |
収録:「スタータートリプルゲットキャンペーン」当選賞品(抽選配布)
発売日:2002年 (応募期間:2001年12月~2002年4月)
イラストレーター名:杉森建 (Ken Sugimori)
代表的なポケカ:『博士の研究(SR)※オーキド博士ver』
第ニ世代までのポケカ公式イラストレーターでもある杉森建氏による貴重なプロモカードです。スターターデッキ購入者向けの懸賞「トリプルゲットキャンペーン」で、応募券3枚一口の抽選に当選するともらえた非売品カードとなります。
リザードンのカード(プロモNo.014/P)は「赤コース」の賞品で、当時はフシギバナ(緑コース)、カメックス(青コース)とのホロ3枚セットで配布されました。イラストはゲーム公式絵にも似た堂々としたリザードンの姿で、背景にeカード特有のドット絵風エフェクトがあしらわれています。配布数は比較的多かったもののコレクターズアイテムとして大切に保管されることが多く、流通量は限られています。
現在では未開封同様品で数十万円規模の値が付き、PSA鑑定済みではさらに高額落札事例があります。ポケカ初期プロモの中でも伝説的存在であり、今なお根強い人気と高い価値を保っています。
【10位】リザードンGX HR(闘う虹を見たか)

2025年10月8日時点 (現在のメルカリ相場) |
約20万円 ※状態次第で価格は異なる |
収録パック: 「ポケモンカードゲーム サン&ムーン 拡張パック 闘う虹を見たか」
発売日:2017年6月16日
イラストレーター名:5ban Graphics
代表的なポケカ:『メガルカリオex(MUR)』『レシラムex(BWR)』
英語版では「Burning Shadows」のレア枠として大人気を博した虹色のリザードンGXです。日本語版でもHR仕様のカードとして封入され、当時最高レアリティだったことから入手難易度は非常に高いものでした。虹色に輝くリザードンGXはコレクション性が抜群で、発売当初から注目を集めましたが、HRカードは大会で使う際に視認性が悪いという意見もあり、実は当時プレイヤー人気はSRの方が高かった経緯があります。
しかしながらリザードン自体のブランド力に加え、公式戦では既に使用できないカードで将来的な再録も見込めない点から希少価値が年々増加。直近では相場30万円近辺まで高騰しています。
パック収録の汎用カードでありながらコレクターズアイテム化した典型例で、リザードン人気とHR仕様の希少性が相まって高額カードとなった一枚です。
最後に
ポケモンカードは発売から30年近く経過しても進化を続けており、
記念セットや限定キャンペーンが登場するたびに、新たな「高額リザードン」が生まれる可能性があります。
もしコレクションを始めるなら、
「デザインが好き」「思い出がある」 という気持ちを大切に、自分にとって価値ある一枚を見つけてください。

田中
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