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映画【ネタバレ有】『ボヘミアン・ラプソディ』まとめ・考察

映画

基本情報

©︎2018 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
公開年:2018年
上映時間:134分
ジャンル:ドラマ/伝記/音楽
監督:ブライアン・シンガー
脚本:アンソニー・マクカーテン
主演:ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー役)

クイーンの全盛期をリアルタイムで体験できなかった私にとって、映画『ボヘミアン・ラプソディ』は驚きと感動の連続でした。予告映像を一度観ただけで、この映画には何か特別な力があると直感しましたが、実際に劇場で観た後、その予感は確信に変わりました。クイーンの楽曲やフレディ・マーキュリーの存在感に触れた後は、映画の余韻に浸りながら彼らの音楽を繰り返し聴かずにはいられませんでした。

本作は、クイーンの長年のファンだけでなく、予備知識のない観客にも彼らの情熱やドラマチックな人生を強く感じさせてくれる、圧倒的なクオリティを誇っています。特に物語のクライマックスで描かれる「ライブエイド」のシーンは、その臨場感とパフォーマンスの凄まじさに圧倒され、必見の場面と言えるでしょう。

あらすじ

『ボヘミアン・ラプソディー』は、伝説のロックバンド「クイーン」とそのボーカリスト、フレディ・マーキュリーの波乱に満ちた人生を描いた映画です。物語は、フレディが学生からバンドに加わり、やがて世界的なスターとなるまでを描いています。

映画は、クイーンの代表的な楽曲の制作過程や、バンドメンバーとの絆、そしてマーキュリーの私生活、特に彼の性的アイデンティティの葛藤やエイズとの戦いに焦点を当てています。物語は、1985年のライブエイドでの伝説的なパフォーマンスで頂点を迎え、バンドとフレディの絆の力強さを象徴します。

予告映像


エピソードに対する考察

■「ボヘミアン・ラプソディ」制作秘話

物語で重要な意味を持つ楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」は、当時の音楽業界で異例の6分に及ぶ長さで、奇抜な構成を持つ楽曲です。フレディとバンドメンバーはレコード会社の反対を押し切り、この楽曲をリリースするという決断を描いています。このエピソードは、フレディの創造的な挑戦と、彼がどれだけ「ボヘミアン・ラプソディ」に対して確信を持っていたかを表現しています。

実際に「ボヘミアン・ラプソディ」はイギリス批評家に当初は酷評を受けたという事実もありますが、結果としては、世界的な大ヒットを記録します。

エイズについて

フレディはエイズに屈するのではなく、その現実を受け入れ、彼の命が尽きるまで音楽に向き合い才能を発揮し続けます。この描写は、病気と戦う彼の強さだけでなく、彼の人間的な脆さをも映し出しています。特に映画のクライマックスである「ライブエイド」のパフォーマンスは、彼がエイズと向き合いながらも輝き続けた象徴的なシーンとして観客に深く印象を与えます。

また、1980年代はエイズに対する社会的な偏見や誤解も多く存在しましたが、フレディがエイズと公表したことで、世間がエイズに対する理解を深めるとなったことのきっかけにもなりました。

「ライブエイド」の再現

映画のクライマックスで描かれる1985年のライブエイドのシーンは、視聴者に圧倒的な感動を与えます。これは、実際のパフォーマンスを細部まで再現したことで知られ、ラミ・マレックが見事にフレディ・マーキュリーのカリスマ性を体現しました。このパフォーマンスが、フレディとクイーンにとって最大の瞬間の一つであり、音楽史に残る出来事です。

YouTubeには当時の実際の映像も残っており、見比べてみればこの映画の素晴らしさを再認識することができるでしょう。

動画引用「PESMobileNight」

作品の小話

■ラミ・マレックの徹底した役作り

主演のラミ・マレックは、フレディ・マーキュリーを演じるにあたり、徹底した準備を行いました。彼はフレディの仕草、声、そしてパフォーマンススタイルを学び、驚異的な再現力を見せました。特に「ライブエイド」のパフォーマンスシーンは、当時の映像を何度も繰り返し視聴し、体の動きや表情を完璧に再現するために努力しました。この役作りが評価され、彼はアカデミー賞で主演男優賞を受賞しています。

監督の途中降板

映画『ボヘミアン・ラプソディ』は、監督の途中交代が話題となりました。初代監督ブライアン・シンガーは、撮影後半で解雇され、デクスター・フレッチャーが後を引き継ぎました。この交代は、シンガーの現場でのトラブルやプロデューサーとの不和が原因で、制作スケジュールにも影響を与えました。

監督交代は映画のトーンやビジョンにリスクを伴いますが、フレッチャーはシンガーのビジョンを尊重しつつ自身の感性を反映させました。特に「ライブエイド」のシーンは、その成果が顕著に表れています。映画は結果的に大ヒットを記録し、シンガーも監督としてクレジットされていますが、フレッチャーの影響も無視できません。


まとめ

『ボヘミアン・ラプソディ』は、単なる伝記映画ではなく、クイーンとフレディ・マーキュリーの音楽、挑戦、そしてバンドの絆を描いた感動的な作品です。成功の裏に隠された苦悩や葛藤を描写しつつ、映画の最後には再結成し、彼らの旅を力強く締めくくるシーンが印象的です。

観客はフレディ・マーキュリーという天才アーティストの本質に触れ、彼の不屈の精神と独自の個性を感じ取ることができます。映画を通して、彼らの音楽の力とその背後にある人間ドラマが、深く心に響く感動を与えてくれます。

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